レンズ交換式デジカメで世界初
画質や連写機能、携帯性と、カメラに要求されるものはさまざまあるが、雨、風などシーンを選ばず使うカメラだから、堅牢性も求めたい。以前から、建築現場などで使用するヘビーデューティーなカメラが根強い人気を誇っていたが、ニコンイメージングジャパンのミラーレス一眼カメラ「Nikon 1(ワン)」にも、防水・耐衝撃性能を備えた「Nikon 1 AW1」が追加された。ニコンによると、レンズ交換式デジタルカメラで世界初の防水・耐衝撃性能。10月発売、価格はオープン。
防水・耐衝撃レンズ「1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6」がセットになった「Nikon 1 AW1 防水ズームレンズキット」は、ボディー前面の外装材質にさびにくいステンレスを使用。水深15mまでの防水性能を持ち、2mの高さから落下しても大丈夫な耐衝撃性能を備えている。
氷点下10度の寒さにも耐える
レンズを装着するマウント部のボディー側にO(オー)リングを採用、水深15mの防水性能を実現した。ボディーの前後カバー間にはシーリングゴムを付け、カメラに大敵な砂、ホコリの内部侵入を防いでいる。さらに、氷点下10度の寒さにも耐える構造。防水・耐衝撃レンズも同時発売となるので、海、山のレジャーや、冬のスポーツでも、シーンを気にせず使うことができる。
水中や雨風が吹き付けるアウトドアでの撮影、再生のため「アクション操作」機能を搭載。ボディー背面の「アクションボタン」を押しながらカメラを左右に傾ければ、撮影モード変更、再生時の画像送り、動画の早送り、巻き戻しができる。また、動きの激しいアウトドアでは誤操作が心配だが、これを防ぐ「操作ボタンロック」機能や、屋外でもモニターが見やすい「アウトドア表示」も備えている。
「クリエイティブモード」には、水中撮影に適した「スタンダード」「ダイビング」「クローズアップ」の3モードを新設した。ホワイトバランスには、水中写真にありがちな青や緑の色かぶりを自動補正する「水中」を用意。このほか、電子コンパス、GPSやGLONASSから得られる位置情報、高度計、水深計、水準器などのログ取得機能なども搭載した。
有効1425万画素の「スーパーハイスピードAF CMOSセンサー」、画像処理エンジン「EXPEED 3A」を搭載。高速画像処理、高画質な静止画撮影と動画撮影を実現した。AF固定時で1秒約60コマ、AF追従でも約15コマの連続撮影ができる。動画は、1920×1080ドット/60iのフルハイビジョン動画撮影が可能。約92万ドットの3型TFT液晶モニターを搭載しており、本体サイズは、113(幅)×71.5(高さ)×37.5(奥行き)mmで、重量は約313g(本体のみ)。
「1 NIKKOR AW 11-27.5mm f/3.5-5.6」は、焦点距離11~27.5mm(35mm判換算で30~74mm相当)の専用の標準ズームレンズ。水中でもズームが可能で、水中撮影時に糸巻き型に発生するゆがみを自動補正する。さらに、広角の防水・耐衝撃レンズ「1 NIKKOR AW 10mm f/2.8」も同時に発売。最短撮影距離は0.2mで、価格は42,000円。
Nikon 1 AW1
http://www.nikon-image.com/products/camera/