国際カンファレンス「ad:tech Tokyo 2011」
デジタルマーケティングの国際カンファレンス「ad:tech Tokyo 2011」が先月26日から28日までの間、東京都内で開催された。この3日間のうち、2日目の27日には米アディダスのデジタルマーケティング責任者であるクリス・マーフィ氏とアディダスジャパンの津毛一仁氏が登場した。
両氏は日米アディダスそれぞれのソーシャルマーケティングの取り組みを紹介し、その中でソーシャルメディアを山脈に例え
「ソーシャルメディアは山(キャンペーン)と山との間の谷を埋めるものだ」
と説明した。一時的なキャンペーンで集客をするだけでなく、消費者と継続した関係を築くことがブランドコミュニケーションにおいては重要だと語る。
失敗から学んだソーシャルマーケティング
アディダスは季節ごとに行うキャンペーンやイベントが盛んだが、同様にデジタルマーケティングにも力を入れている。同社で行った「Do You Believe in 5ive?」は当時話題にもなったが、キャンペーン終了後はキャンペーンサイトなどを削除したため、キャンペーンで構築した消費者との関係はそこで途絶えてしまった。
マーフィー氏はキャンペーンなどで獲得した消費者との関係をソーシャルメディアで繋ぐべきだとした。
そして、ソーシャルメディアによって続けられる顧客との関係を、以下のように深めていくべきだとまとめた。
「リラックス」ーー従来のようにかしこまった関係ではなく、カジュアルに付き合うべきだとし。「透明性」ーー隠し事のできないソーシャルメディアで、消費者の疑問に真摯に答え。「意外性」ーーアディダスはFacebookでファンになったユーザーにサプライズプレゼントなどを行った。

Ascii
http://ascii.jp/elem/000/000/645/645536/アディダスジャパン
http://www.adidas.com/jp/homepage.asp