家族の絆を再確認
東日本大震災の影響で消費者心理が冷え込んでいるが、それでも「母の日」だけは消費者にとっては特別のようだ。
富山県内のショッピングセンターやデパートなどの母の日用の特設ギフト売り場には、売り上げが堅調に推移している。大型連休最終日と母の日が重なったことや、震災で家族の絆を再確認した家族が多かったことなどが要因と見られる。
各店舗は好調を維持
高岡市のイオンモール高岡では、アロマオイルやマッサージグッズなどのリラックスが可能な商品が売れ筋であるという。母の日は大型連休とも重なるため、連休当初から家族連れで買い求める人が多かったという。
アル・プラザ富山でも健康グッズやブランド衣料を中心に売り上げ、昨年同期比8%増と好調を維持。大和富山店も紫外線対策商品を主力に据え、フリルや刺繍など小物を特設売り場に並べた。
同店舗を訪れた、会社員多胡夕里佳さん(25)は
「日ごろの感謝を込めて服などよく身に着けるものをあげたい。震災があってあらためて家族が身近にいる幸せを感じた人は、私も含めて多いと思う」
と話していた。
中日新聞イオンモール高岡