インターネット広告を見た人の10人に3人が広告を認知
ビデオリサーチインタラクティブ、オールアバウト、NTTレゾナント、日本マイクロソフト、ヤフーの5社は、インターネット広告効果に関する共同調査「ネット広告バリューインデックス(Net Ad Value Index:略称NAVI)プロジェクト」の2011年版結果データを9月22日に公開した。
このプロジェクトは、インターネット広告の認知やブランドイメージ定着効果など「インターネット広告の効果」を検証するための基準値を作成することを目的として、2007年に開始された。調査結果の公開は、2008年、2009年に続いて今回で3期目。
今回の調査結果では、インターネット広告を目にした人の10人に3人(30.6%)が広告を認知し、その広告認知者の内の65.2%が広告内容を理解していると報告された。キャンペーン内容や、タレントなどを使ったリッチ素材の活用により、68.5%の広告認知率を獲得できることも分かった。また、インターネット広告を見た人のメッセージ理解度は広告を見なかった人の1.23倍、広告商品の購入意向は1.14倍になることも明らかになた。
広告が届いた回数の増加と共にインターネット広告認知及びブランド定着効果は拡大し、Frequency(ユーザー1人あたりのインターネット広告を見た回数)が12回に達すると、広告を見た人の商品に対する意識が格段に上がるという興味深い報告もあった。
広告到達回数の増加と共にネット広告認知効果は拡大
今回の調査結果から計算されたNorm値によると、インターネット広告を2,000万回表示した場合には、広告認知者数が228万人、商品購入・利用喚起者数が71万人になるという。
このプロジェクトの第1期から今回の第3期を比べると、インターネット広告認知者の広告内容の理解度、広告商品の購入・利用喚起やサイトアクセス意向などは上昇しており、インターネット広告効果は拡大傾向にあると報告された。
インターネット広告出稿による広告効果Norm値- 2011