関西地方の節分グッズ
関西出身の方ならご存知でしょうが、恵方巻きとは、節分の日にその年の恵方とされる方角を向いて、無言で食べる巻き寿司のことです。1本食べきると、その年に無病息災、福を呼ぶといわれています。最近では大手コンビニエンスストアでも、各地で売られるようになったので、知名度は徐々にあがってきています。
歴史
起源には諸説あるのですが、大阪船場の商人が商売繁盛を願って始めたという説が有力です。大阪船場といえば、商人の町、近江商人が、豊臣秀吉とともに大阪に移り住んで作った商人町で。大阪の中でも独特の文化を育んできました。
大阪にありながら、大阪弁とは異なる「船場ことば」という方言を持つほどです。ただし、船場ことばを話せる人は、現在では非常に少なくなり、80歳以上の老齢者のうちの数人が話せる程になってしまいました。谷崎潤一郎の「細雪」の舞台にもなった町としても有名です。
販売促進グッズとして
戦後に一度廃れましたが、土用うなぎに対抗するべく、大阪で販売促進の一環として節分に恵方巻きを食べるPRが展開され、その後、海苔業者なども海苔の販売促進のために恵方巻きを利用し、さらにファミリーマートが先駆けとなり、コンビニエンスストアでも売られるようになりました。
関西出身の筆者も、もちろん子供の頃から恵方巻きを食べさせられた経験をもちます。寿司の中身はかんぴょう、きゅうり、うなぎなど好き嫌いの分かれる食材がほとんどなので、今後は中身に凝った恵方巻きが開発されることを望みます。

Let's Enjoy Tokyo 2010年の恵方&恵方巻き
http://matsuri.enjoytokyo.jp/setsubun/ehomaki/