喜多川歌麿
江戸時代の浮世絵師、喜多川歌麿といえば、美人画で有名です。浮世絵は日本製品の輸出のために包装紙として使われたことをきっかけに、世界中に知れ、日本だけでなく、海外でも人気が高く、特に歌麿の作品は、アメリカ・ボストン美術館では、383点を所蔵しているほどです。
栃木滞在説
歌麿は生前栃木によく滞在し、たくさんの作品を残したとする「栃木滞在説」がありますが、それを裏付ける作品はこれまで見つかっておらず、歌麿は栃木にいたことはないのではないかと、疑問視する声も多くありました。ところが、平成19年に1枚見つかったのに続き、栃木の旧家から新たに肉筆画2枚が発見されました。
鍾馗図
今回発見されたのは「鍾馗図」と「三福神の相撲図」です。昔は、子供の厄除けのために鍾馗の絵を描いたのぼりを揚げる家が多く、本作品も旧家の子供のために依頼されて作ったものと思われます。MSN産経ニュースによれば、栃木市は、
「歌麿が滞在したことを裏付ける貴重な資料だ」としており、市は“歌麿の街”をアピールしていく構えだ。
過去に歌麿の作った子供の健康を願うのぼりが、今また、観光客招致など、市の活性化のための販促グッズとして、時代を超えて、利用されているのです。年末には一般公開をする予定で。全国または世界から、歌麿に関心を寄せる人々の来訪が着たいされます。
MSN産経ニュース 喜多川歌麿の肉筆画、旧家で発見 「栃木滞在説」より濃厚に
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tochigi/100728/tcg1007280330001-n1.htm栃木市
http://www.city.tochigi.lg.jp/