「意地っ張り」「頑固者」
どうもオヤジくさいイメージがあるカップ酒と近頃はやりのゆるキャラを融合させ、ラブリーなイメージに変身させたのが、青森県弘前市にある六花酒造。弘前城築城400年祭マスコットキャラクター「たか丸くん」のイラストを使用し、城下町・弘前をイメージした、ガラスカップ(180ml)を3つ重ねた「特別純米酒 たか丸くんカップマンション」を販売している。税込み1050円。
たか丸くんは、弘前市の公式マスコットキャラクター。2009年11月27日生まれで、ゆるキャラグランプリにも登録している全国売り出し中のキャラクターだ。で、肝心のお酒はというと、特別純米酒「じょっぱり」。じょっぱりというのは、弘前市を含む青森県津軽地方の方言・津軽弁で「意地っ張り」「頑固者」という意味。昭和40年代、濃厚で甘口の東北の地酒に新たな風を吹き込んだ、淡麗辛口のブランドだ。
水は白神山地の地下伏流水
六花酒造は、じょっぱり独特の味を生むため、通常の淡麗辛口と一線を画す、あえて癖を残した力強い麹(こうじ)造りを心がけているという。水は世界自然遺産・白神山地の地下伏流水を使い、青森県産の酒米を使った、まさに津軽の風土がはぐくんだ味だ。
ラブリーといえば、東北新幹線・新青森駅コンコース内のコンビニには、赤いリンゴが描かれたカップ酒も売られている。こちらは女性に人気のデザインだとか。とはいえ、中身はやっぱり「じょっぱり」なので、きりりと辛口。日本酒好きも納得して新幹線の中で酔うことができる。価格は214円。

六花酒造 たか丸くんカップマンション
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