冬場の消費底上げへ
北国育ちの40代以上の人は冬場、ストーブの近くに炭酸飲料をうっかり置いて、大変なことになった経験が一度はあるはず。そんな人たちには「えっ?」と思われそうだが、この冬に向けて、「ホット炭酸」飲料がヒットを予感させている。日本コカ・コーラ、キリンビバレッジという大手飲料メーカーが相次いで新商品を投入したからだ。
(画像はニュースリリースより)
日本コカ・コーラが市場に投入したのは「カナダドライホットジンジャーエール」、キリンビバレッジは「キリンの泡 ホット芳醇アップル&ホップ」。冬場に弱い炭酸飲料の底上げへ、「冬に飲む炭酸=ホット炭酸」を発想したのだという。
マイルドで心地よい刺激
このところ、炭酸飲料市場で"ホット"な話題だったのはキリンの「メッツコーラ」に端を発し、各社が追随したトクホ炭酸飲料だった。さらにサントリーの「オランジーナ」など、これまでにない新商品が次々と投入されてきた。ただ、冬場に弱いという問題の根本的な解決にはなっていなかった。そうした状況の中で、2社が本当にホットな"ホット炭酸"を開発・投入した。
(画像はニュースリリースより)
両社とも、独自技術で通常の冷たい炭酸飲料よりもマイルドな心地よい炭酸感に仕上げた。「ホットジンジャーエール」は、ジンジャーエキス、アップルフレーバー、シナモンフレーバーを加えた豊かな味わいを炭酸と組み合わせ、美味しくインパクトのある新感覚の飲み口。10月21日から、全国で発売する。メーカー希望小売価格(消費税込)は180ml缶120円。
「ホット芳醇アップル&ホップ」は、芳醇なアップルと、ほんのりと感じられるホップの香りに、グレープフルーツのキレ味を組み合わせた。炭酸は、ホットならではのきめ細かい微炭酸。これによって、やわらかな泡の舌ざわりが実現できた。 さらにカロリーオフだからうれしい。275ml缶124円(消費税抜き希望小売価格)。11月5日から全国のコンビニエンスストア限定で販売する。

「ホットジンジャーエール」ニュースリリース
http://www.cocacola.co.jp/press-center/「ホット芳醇アップル&ホップ」ニュースリリース
http://www.beverage.co.jp/company/news/page/