売れ筋ビールの香り判定
味覚や香りを分析的に調査する株式会社味香り戦略研究所は、ビールメーカー各社の売れ筋ビールの香りについて、官能検査をおこなった。
調査対象は、「スーパードライ」(アサヒビール)、「一番搾り」(キリンビール)、「プレミアムモルツ」(サントリー酒類)、「黒ラベル」(サッポロビール)の4種。
香り判定のプロである同社所属の官能検査員10名と、一般男女120名が、香りに対する評価指標を用いて「各銘柄の香り高さの違い(香りの強弱)」、「各銘柄の香りのイメージ」、「総合的な香りの好み」について調査した。
その結果、銘柄間で特徴が異なることと、「ビールの香り」には人をリラックスさせる効果があることが認められた。
香りを嗅いだ時の脳波を調査すると、リラクセーションを表すアルファー波のパワー値は、「スーパードライ」と「プレミアムモルツ」が特に強く、リラクセーション効果が高いことが認められた。。
プレミアムモルツの香りが人気
銘柄別の香りの検査では、口に含む前の「華やかな香り」、「フルーティな香り」、「鼻通りの良い香り」と、口に含んだ後の「華やかな香り」、「フルーティな香り」、「芳ばしい香り」の6項目を順位づけし、獲得票数を銘柄ごとに分析した。
プロの官能検査員の検査結果によると、“芳ばしい香り”で「一番搾り」が、“華やかな香り”など5項目で「プレミアムモルツ」が支持を集めた。
一方、一般モニターの検査結果では、“鼻通りの良い香り”、“芳ばしい香り”では「黒ラベル」、“華やかな香り”、“フルーティな香り”に関する4項目で「プレミアムモルツ」が選ばれた。

プレスリリース/株式会社味香り戦略研究所
http://www.mikaku.jp/news/ta_news20120719.pdf