日本はカキ後進国?
4月1日、日本史上初の
「かき日本一決定戦」の記念すべき第1回が決行されることとなった。牡蠣のソムリエ「オイスターマイスター」を育成する日本オイスター協会が主催するもの。
欧米ではローマ時代からカキの養殖が始まったと言われ、殻付きカキを生食するのが一般的。それにひきかえ、日本では2004年にオイスターバーが初めてオープンしてからようやく殻付きの生ガキを食べることが広く人気を博してきたものの、それまではお寿司屋さんなどでイワガキが出されていた程度で、まだまだ文化としては浅い。
また、欧米では数々の「カキ品評会」があり、受賞したカキは他のカキと差別化がはかれる仕組みが充実しており、これが生産者の励みにもなっている。今回の
「かき日本一決定戦」は、日本でもこのような取り組みを広げ、カキ生産者のモチベーションをあげていきたい、という主催者の熱い思いがこめられている。
厳しい選考を突破するのは・・・?
ということで、今回の審査対象となるのは、
「殻付き生カキ」のみ。エントリーには、安全性を期すため、カキの超エキスパート(グランオイスターマイスター)の推薦があったうえで、さらに
事前選考を行う。
大会当日は、事前選考を勝ち抜いたカキが一堂に会し、50名以上のカキ有識者(オイスターマイスター)によって
7つの選考基準(安全性、流通方法、デザイン、サイズ、味、食感、オリジナリティなど)にのっとって採点され、最も総合点が高かったカキが日本一に輝くこととなる。審査委員長には、グランオイスターマイスターの資格を持つ料理研究家、
岸朝子氏がつとめる。
上位3位は、各メディアなどで広報されるため、今後
「かき日本一決定戦で受賞したブランドかき」として売り出すことができるというわけだ。
同協会は、今回の「かき日本一決定戦」第1回の開催結果をたたき台に、2回目以降の充実につなげたいとしている。将来的には
「オイスターワールドカップ」を開催したい、という目論みのもと、実現の折りには、この「かき日本一決定戦」がワールドカップ予選という位置づけになる予定だという。
現在、事前選考を突破したカキは12種。大会としても試行錯誤の第1回大会、どのような結果になるのか注目したい。

日本オイスター協会
http://oysters.jp/pc.php