震災以降の観光事業にも
震災以降、観光事業が盛り上がりに欠ける中でも集客に成功したキャンペーンは多くある。さまざまな形式をとるキャンペーンの中に、ディスティネーションキャンペーン(DC)といったものがある。
DCをうまく活用し、成功した例として挙げられるのが「群馬ディステネーションキャンペーン」だ。
群馬県ではこのキャンペーンの結果、
県内観光客、宿泊客(速報値)は364万7435人で、前年同月より4・1%増
という客数を記録したという。
群馬DCの内容とは
「群馬ディステネーションキャンペーン」は、7月からはじまったキャンペーンだ。期間は9月末までとなっている。この期間は、同県内の各地でさまざまなキャンペーンが行われ、客足に結びついた。そのキャンペーンの内容とはどのようなものか。
その一例として、JR東日本のプッシュのあった、高崎発のSLがある。このSL運行と連動し、高崎ではこのSLをイメージしただるまを景品とするスタンプラリーが好評を博した。その結果だという。
また、伊香保グリーン牧場では伊香保温泉の宿泊客を入場無料にするなどのキャンペーンが行われた。こういった料金面におけるものだけでなく、工夫をこらした試みもある。
みどり市にある岩宿博物館では、数万年前の古代人の食事を限定30食で提供している。日曜限定のイベントだが、客足は途絶えないという。
DCの結果、露出が増えて成功した事例もある。「夏の城沼ハス祭り」は来客者数が前年に比べ150%も増えたという。同キャンペーンの推進室室長である向田忠正さんは
「工夫次第で人を集めることができると分かった。DCは地域の観光資源にスポットを当てるいい機会だったと思う」
と述べたと朝日新聞は報じている。

朝日新聞
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001109260004群馬ディスティネーションキャンペーン
http://gunma-dc.net/