農家と消費者をダイレクトにつなげるソーシャルメディア
会津農家で構成される会津高野米(あいづこうやまい)研究会と、フウド株式会社は9月28日、ソーシャルメディアを使った新米の販売を開始することを発表した。
会津高野米研究会は、原発事故による風評被害を払底するため、放射線測定器の導入などを通じて米作り環境の正確な情報を集めながら、細心の注意を払った農作を実施してきた。この安全で美味しい米を責任をもって提供したいという願いから、消費者と直接交流が行える方法を模索し、ソーシャルメディアの活用を選択した。Facebookやブログを通して農家の実情を伝えるとともに、消費者に納得のいくまで安全性を確認をしてもらうことを目的としている。
ホームページやブログを通して、安全性に関する正確な情報や農産品情報、農家の生活などを紹介し、生産現場の実情を具体的に発信する。消費者はその情報を受けて、自由に質問や意見を述べて交流することができる。海外にも「FUKUSHIMA」の農業の実態を伝えられるように、英語をはじめとする多言語訳のページが用意されている。
【いいね!】ボタンを押すと割引特典
今回の取り組みの最大の目玉はfacebook上での米の販売だ。消費者は自分が良いと思った農産品に【いいね!】ボタンを押して、共感を表明。農家は共感へのお礼として、割引等の特典を提供する。
一次産業従事者がソーシャルメディアを通して消費者と直接交流や販売を行なうケースは世界でも珍しい。会津高野米研究会は、福島農家だけに限らず、国内外の一次産業振興のためのモデルケースになるよう努めていく考えだ。
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